飲食店とのコラボレーション 〈洋食編〉

class glassの誕生を記念して、山陽小野田が誇るふたつの飲食店とコラボレーション。スペインレストラン「ソル・ポニエンテ」の小坂料理長にご協力いただき、洋食のためのガラステーブルウェアを制作しました。

海に沈む美しい夕陽を眺めながら、小坂料理長による新鮮な海の幸を活かした料理が楽しめる「ソル・ポニエンテ」。隈研吾氏によるガラス張りの建築も目を惹く人気店です。

制作にあたっては、食器のおおまかなサイズ感とバリエーションを相談。今回の作品を“料理が盛られてはじめて完成するもの”と位置づけ、あえて作家の色を出しすぎず、上品な素朴さのあるスペイン料理となじむトラディショナルな佇まいを意識しました。

ソル・ポニエンテのためのガラステーブルウェア / 西川 慎

ガラスアートとスペイン料理の豊かなセッション

シェフが何を欲しているかを考え、同時にガラスの美しさも追求する。ともに山陽小野田のきららビーチ焼野エリアで活動し、作家自身が「ソル・ポニエンテ」の料理に魅了されてきたからこそ生まれるインスピレーションをもとに、エレガントなモールが特徴的な、吹きガラスのテーブルウェアが完成。

ソル・ポニエンテ 小坂料理長

できあがった作品に、小坂シェフが実際に料理を盛り付けていく様は、さながらアートとフードのセッションのよう。モールの立体感が生むやわらかな陰影を消さずに、味わいはもちろん、食材の色彩やかたち、ガラス越しの印象までを考えながら、一皿ごとの景色をつくりあげていく。

互いの創作を尊重しながらも、主役はあくまでそれを味わう未来のお客様。心地よい空間で美味しい料理を堪能して、その思い出のなかに、ふときらめくようにガラスアートが存在する。そんなCLASS GLASSらしい在り方を予感させる、豊かなコラボレーションとなりました。

クレジット

協力
スペインレストラン ソル・ポニエンテ 小坂 退三 料理長
参加アーティスト
西川 慎
実施年
2021年